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2019/6/9 sun. 柴田元幸&ランテルナムジカ「たそがれ」

気づくとのめり込んでいる小説があります。
それはきっと、頭ではなく身体で、小説を読んでいるから。
小説が身体を響かせ、自我という輪郭がなくなっていく。
そういう小説を読んでいる時はきっと、
人は音楽のように小説を体験している。
翻訳家・柴田元幸のRead by bodyは、
人が頭の中で聴いている小説を、実際に音楽のように、朗読と音楽のセッションで体験してもらうイベントです。

柴田さんは原文を音楽として捉え、その響きやリズムを日本語で書き取っています。だから柴田さんの訳文はイキイキと感じられて、音楽のように、頭を使わなくても自然と身体に入ってくる。いわば、翻訳家・柴田元幸は小説を聴くスペシャリスト。

柴田さんが原文から聴いている声を、読者にも聴いてもらうには、朗読をするのが自然でした。朗読に音楽がくわわって、小説をより響きとして、身体で感じる。時に映像がくわわって、小説の向こう側に広がる世界を観る。一度、身体で読むと、きっと文章の身体、文体の捉え方が変わって、また新たな読書体験に繋がっていく。

空気の振動を一緒に感じられるような親密な空間。
トークや質疑応答の時間もあります。
ぜひお気軽に、“身体で読む”ことに触れて頂けたら。


柴田元幸 (©島袋里美)
翻訳家。米文学者・東京大学名誉教授。1954年、東京都生れ。
『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。
アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、著書も多数。最近の翻訳に、スティーヴン・ミルハウザー『十三の物語』、ポール・オースター『インヴィジブル』など。
文芸誌「MONKEY」の責任編集を務める。


ランテルナムジカ (photo:Ryo Mitamura)
放浪する音楽家・トウヤマタケオと旅と記憶を主題とする画家・nakabanにより2010年に結成された音楽と幻燈のライブ・プロジェクト。
“ランテルナムジカ”は”幻燈”と”音楽”を組み合わせた新しいことば。
これまで美術館、公会堂、電車、カフェ、海辺のレストラン、雪国の温泉、ロックフェスティバルなど全国各地のさまざまな会場でライブを行って来た。2018年、ライブ会場のみで販売のダウンロード式の映像作品「Lanternamuzica」をリリース。
http://lanternamuzica.blogspot.com

***
柴田元幸&ランテルナムジカ「たそがれ」
日程:2019年6月9日(日)
会場:sonihouse(奈良市四条大路1-2-3)
開場:18時 開演:18時30分
料金:3800円(1ドリンク付き)*高校生以下1800円(1ドリンク付き)
定員:40名さま
お申し込み:ignition gallery
下記アドレスまで必要事項を明記のうえ、メールをお送りください。
ignition.gallery@gmail.com
件名「柴田元幸&ランテルナムジカ『たそがれ』in 奈良」
1.お名前(ふりがな) 2.当日のご連絡先  3.ご予約人数

柴田元幸が音楽のように体験している小説を、実際に音楽のように体験してもらえたらと、2018年10月におこなった柴田元幸&ランテルナムジカ『たそがれ』のライブを、柴田元幸×トウヤマタケオ / J・ロバート・レノン『たそがれ』というCDとしてリリースしました。ランテルナムジカは音楽家・トウヤマタケオと画家・nakabanによる音楽と幻燈のライブプロジェクト。ライブの要素を、翻訳家・柴田元幸の朗読、トウヤマタケオの音楽、nakabanのドローイングと分解し、朗読と音楽のCDとして、アートワークにnakabanのドローイングを使用することで、小説がもっている息づかいや文字の向こう側に広がる世界を、CDに封じ込めました。

柴田元幸が選び、訳したJ・ロバート・レノンの6作品「道順」「軍服」「紅茶」「クーポン」「たそがれ」「短さ」は、根底に諦念があって、だからこその優しさがあります。CDに封じ込めたそれら相反する感情のようなものを、ライブで解放することで、同じ振動のなかで同時に体感することができる。身体で読むことは、曖昧を曖昧のまま受け入れられることかもしれません。

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宣伝美術:横山雄
企画:熊谷充紘(ignition gallery)

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