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-報告- 2015/12/25 haruka nakamura PIANO ENSEMBLE TOUR 2015「音楽のある風景」京都公演 @京都文化博物館

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半年間をかけたリノベーションに、4週連続の「家宴-IEUTAGE-」。駆け抜けた2015年の最後の公演、haruka nakamura PIANO ENSEMBLE TOUR 2015「音楽のある風景」@京都文化博物館は、締めくくるのには十分な、充実した演奏会でした。

舞台となる京都文化博物館・別館は、かつて1906年に建てられた元 日本銀行京都支店をリニューアルされた、風情のある建物です。天井が高く、随所に100年以上前の佇まいを残しています。寒空の中、今日は12月25日の、言わずもがなクリスマス。開場とともに、200人を超えるお客さまにお越しいただき、会場内にはひっそりとした熱気が漂います。

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ステージは中央に設けられ、その周りをお客さんが取り囲むようにして見つめています。この日の照明を担当するchikuniさんによる、薄ぼんやりとした灯りの元、ひっそり、ゆっくり演奏がはじまりました。

ながいながい1曲のなかには、小さい音も大きな音も、早い・遅いメロディも、穏やかな・冷静な・熱感のある感情も、全てこもっているような、グラデーション豊かな展開が。そして、会場の鼓動に合わせるように照明の光源もゆらめきます。

ピアノをはじめ、ドラム、サックス、フルート、バイオリンが、楽器の音がそれぞれの音色を響かせます。ピアノアンサンブルとして響きあっているのにも関わらず、それぞれの楽器の音がクリアー鳴り、そしてときに音が重なりあって荘重な合奏にも。

200人を超えるお客さんが集まってはいますが、照明の具合や、それぞれの素直な音の鳴りのせいか、人数を、人の気配を感じさせない雰囲気がありました。そんな中、アンコールで出てきたのは、西森千明さん、森ゆにさん、太田美帆さんによる3人の聖歌隊。マイクの前に留まったり、それぞれ薄暗い会場の中で歩みを進めながら歌い上げたりして、とても3人とは思えない豊かな歌声が、会場内を巡ります。

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この日とても印象的だったのは、曲と曲の間に拍手が起きなかったこと。演奏が終わり音が鳴り止んでも拍手は起きず、アンサンブルのチューニングの音や、客席からのちょっとした物音が響いてくるのみでした。それは、パフォーマンスを賞賛する手段として拍手をするのではなく、この日の、この時間を尊重するために、みんなが無意識に静けさを保つことを選んだのでは、と振り返って想像します。

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